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オカルトと書いて物理と読む:映画『コンスタンティン』レビュー

映画『コンスタンティン』を視聴しました。

悠
心に厨二を飼う大人たちが楽しめるオカルトアクション映画でした。

以下で簡単な内容紹介とレビューを述べていきます。

本レビューはネタバレ上等です。
ネタバレされたくない方は自己責任でお読みください。

『コンスタンティン』について

  • 原案はアメコミ『ヘルブレイザー(Hellblazer)』
  • 監督はフランシス・ローレンス。『アイ・アム・レジェンド』や『ハンガー・ゲーム』シリーズなどSF映画を数多く手掛けている
  • 2005年4月に日本で公開。配給はワーナー・ブラザース
  • キアヌ先輩は『コンスタンティン』の続編製作に意欲があるらしい(映画.comより)

悪魔祓い(エクソシスト)のジョン・コンスタンティン(演:キアヌ・リーブス)は、サタンの子であるマモンが現世に現れるのを食い止めようと奮闘する。

オカルトが見えるってことは、オカルトにも物理が通用するってことなんだ

奴らが見えるってことは、奴らにも君が見えるってことなんだ(ジョン)

ドラゴンブレス「銃」にメリケンサック……。
鏡(の裏の部屋)からドラゴンブレスがコンニチワするシーンは見解が分かれますね。
果たして物理でしょうか、オカルトでしょうか。コメディーでしょうか

1つ1つのアクションは割と単発の印象です。
あまり長期戦にもならないし、直接つながっている感じもほとんどありません。
バラエティには富んでいましたが、使い捨ての印象が先行してしまいました。
とにかくセリフありの登場人物が死んでいくのに引っ張られましたね。

説明なんて信じないわ

悪魔なんて信じないわ(アンジェラ)

本作はオカルト要素が満載ですが、詳しく説明されず進行していくのに少々驚きました。

  • 耐性のない人間が悪魔を見ると歳を取ってしまう?
  • 包帯を燃やしたときに発生した光の正体は?
  • 女性を浴槽で溺れさせようとしたらなぜ浴槽が爆発した?

すべて説明はありません。
なぜなら説明がなくても、キアヌ・リーブスは死なないから

映画に命ずる ポーズを増やせ

なんじに命ずる 姿を現せ(ジョン)

本作を知らなくても、前腕を合わせるポーズをご存じの方は多いかもしれませんね。

ぼくは漫画『R15+じゃダメですか?』(裏谷なぎ、 岸谷轟)でポーズと作品に興味を持ちました。
この漫画の登場人物が過去にジョン(と演者のキアヌ)にハマってポーズを取っていたのが、黒歴史として描かれていました。
だから興味を持ちました。

それなのに、ポーズは終盤の1回だけ……。
正直、ポーズ成分が足りませんでしたね。

こいつはニコ中!ニコ中だ!くそったれ!

俺はコンスタンティン!ジョン・コンスタンティンだ!くそったれ!(ジョン)

アル中の神父に、タバコの吸いすぎで末期の肺がんに侵されているエクソシスト……。
序盤に吐血したときは「呪い?」とテンションが上がりましたが、ただのニコ中でした。

ちょっとしたところで人間臭さを出して、共感につなげようという意図でもあったのでしょうか。
不思議と共感はできませんでしたが。

その男(変態紳士)は私のものだ

待て その男は私のものだ(ルシファー)

ティルダ・スウィントンが人気らしいですが、個人的にはルシファー(サタンと同一)役のピーター・ストーメアに惹かれました

白スーツに裸足。
あの表情にあの発言。
完全に変態紳士です。

変態紳士の名に恥じぬ能力(※名乗っていない)も備えているので、途中で挫折した方は最後まで観ましょう

まとめ

聖書やキリスト教の知識に疎いからでしょうか。
設定を含めてそこまでのめり込めませんでしたが、アクションシーンは楽しめました。

キアヌ・リーブスはどの世界線でも戦いに明け暮れていますね。
ご苦労さまです。